こんにちはミケラです。
初稿がもう少しで上がりそうなので、心にピンを。止めようと思います。
物語の終わりが見えてきて、不思議な高揚感に包まれている。 まだ初稿。まだ初稿だ。 もちろんもとになっている「若草物語」から抽出した物語だ。 しかし私が抽出した彼女たちは、新しい命となって背中から語りかけてくる。 物語の結末を一緒に楽しんでいるかのように、キーを叩くその後ろから覗いてくるのである。 高揚感と共に恐怖が襲ってくる。上がった初稿に満足してしまうのではないか、その先を見返す努力をしなくなってしまうのではないか。 自分が想像主のようになってしまったような顔が鏡のなかに現れる。 忘れるな。お借りしている物語なのだということ。一人の人間の人生を描くのに、どれだけの時間を費やしても、惜しくはないのだと。知ろうとする心を止めるな。探求をおろそかにするな。 そして、語り手を終え、それを演出する側になったときに、描き出したキャラクターから、潔く手を離すのだということ。 役者に本が渡った時点から、それは役者のものなのだ。 役者と本から始まる無限の旅を止めることはあってはならないのだ。 ▲AuventVoyage▲
木村ミケラ
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